テレジン通信:2013年10月

『ミエチスワフ・コシチェルニャック展』会期延長のお知らせ

2013年10月29日

東松山市の丸木美術館で開催されている展覧会は、11月9日まで、会期延長になりました。

まだ見ていらっしゃらない方、ぜひお出かけください。

 

9月22日に開催された、講演会には、予想をはるかに超えてたくさんの方が来てくださいました。

絵を見ながらのお話は、心に残ったと喜んでいただきました。何人かの方から、お手紙やメールをいただいたのですが、その中の一つを紹介させていただきます。

 

お誘いいただいてありがとうございました。都心からはちょっと遠いところでしたが、丸木美術館へ行ってよかった!と心から思いながら、帰ってきました。

丸木さんご夫妻の絵の素晴らしさ、まさに命を懸けて、ヒロシマやアウシュヴィッツ、そして水俣、南京など、歴史に残る悲劇(しかも、野村さんが話したように、‟人間が人間に対して行った″こと)を描き、こんなことは、二度と起こしてはならないと訴える、強烈なメッセージが伝わってきました。

その美術館で、コシチェルニャック展が開かれたことは、二重に素晴らしいことだと思いました。アウシュヴィッツで描かれた絵の美しさは衝撃的でした。画家が、何があっても消されない人間の尊厳を保っていたということです。

そして、解放されたすぐ後に描いたという「パットン大佐の礼拝堂」には、助け出されたことへの感謝、生きていることの喜びの思いが感じられました。

それなのに、コシチェルニャックさんは、アウシュヴィッツでの日々から生涯、離れられなかったと聞いて、あの悲劇の底の深さをしみじみと考えました。

この絵を日本で見ることができたことに、心から感謝します。そして、お話してくれたことは決して忘れません。                       

<T. K 男性50代>

川越市立第一小学校 家庭教育学習

2013年10月29日

10月17日、小学校の子どもを持つお母さんたちに、テレジンの子どもたちの『生きる力』のお話をしました。関係者のご協力で、12枚のパネルを展示することができ、一枚いちまいの絵から聞こえる子どもたちの声を伝えながら、子どもたちが希望を失ったとき、もう一度、笑顔を取り戻させ、目を輝かせることができるのは、近くにいる大人の知恵と勇気だということを、フリードル先生の話をしながら伝えました。

これからの予定

2013年10月29日

11月8日(金) 福岡市の西南学院大学

13:30~/18:30~の2回、『テレジンの子どもたちの絵が伝えるもの』講演会をします。2010年にも、展覧会・講演会を開催してくださった市民グループの方たちの協力で、今年も実現しました。11年にも、展覧会を開催、3・11の後で、野村が、被災地 石巻の小学校を訪問することを知って、テレジンの展覧会を見た北九州・福岡のたくさんの小学生が、本やクレヨンを集め、応援のメッセージをつけてプレゼントして下さいました。 2011年のホームページ参照ください

昨年は、中心になって活動してくださっている鍬塚聡子さん、水口和子さんから「今年の夏は、テレジンの子どもたちに会えず、なんだか淋しい気持ちです」というお手紙をいただくほど、夏の九州での『テレジン収容所の幼い画家たち展』は、回を重ねていました。そして…、今年、またテレジンの子どもたちは福岡へ行くことになりました!

12月14日(土) 中野区立中野中学校

人権講演会『いのち、平和―子どもたちの絵が語るもの―』

道徳授業地区公開講座として、1~3年生、全校生徒を対象にお話をします。