テレジン通信:2011年7月

ロングセラーを生んだ編集者(読売新聞2011年7月30日)

読売新聞・夕刊 2011年7月30日(画像をクリックすると拡大でご覧いただけます)
読売新聞・夕刊 2011年7月30日(画像をクリックすると拡大でご覧いただけます)

「ロングセラーを生んだ編集者という企画で、安彦さんに、読売新聞から取材がはいります」と、偕成社の方からメールが来たのは、もう一ヶ月ほど前でした。 

安彦道代さん、『テレジンの小さな画家たち』の編集者です、というより、1990~91年の『テレジン収容所の幼い画家たち展』開催準備中、「展覧会を成功させる会」の事務局長として、本当に力を貸してくださった人です。 その安彦さんのことが、7月30日 読売新聞夕刊に大きく載ったのです。


まだできるかどうかも分からない状態の中で相談に乗っていただき、協力者を求め、開催地を探すための企画書を作り、見積書を作り、スポンサー探しの依頼書を作ったりした、懐かしい思い出がいっぱいです。慣れない仕事で何がなにやら分からないけど、何しろ、展覧会をやりたい! テレジンの子どもたちのことを日本で紹介したい! と動き回ったものでした。

「終わったら、本を書きます」というお約束だったのに、91年の全国巡回展が終わっても、開催希望が次々と舞いこんで、なかなか原稿用紙に向かうこともできず、まして、はじめての児童書でした。「展覧会の会場で、小さい子どもたちに話をして上げていたでしょう、あのままに書けば大丈夫」 戸惑う私にそんなアドヴァイスをくださいました。そのおかげで出来た本でした。そして、そのときのことが、今度の教科書や、今も各地で開かれる小・中学校での講演会や公開授業などに役立っています。 

 

私を支え、作品を書かせてくださった安彦さんに、あらためて感謝し、この記事を紹介します。 

 

2011年7月22日 朝日新聞:描いたきぼう、宇宙に運ぶよ 石巻の児童、思い思いに

宮城県石巻市の荻浜小学校で22日、児童20人が未来への希望や夢を、思い思いの絵や詩にした。日本宇宙フォーラム(東京)の協力で、来年夏にも国際宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」に届けられる。(朝日より抜粋)  【動画】詳細はこちら